平成27年度避難者アンケート調査の結果について
県では、東日本大震災により山形県内に避難されている方へアンケート調査を実施しました。
アンケート調査により、避難されている方の近況や避難生活が長期化していることによる新たな課題等を把握するとともに、調査結果は岩手県、宮城県、福島県等の避難元の被災県や、山形県内の市町村にも提供し、避難されている方への支援の充実に役立ててまいります。
1 調査の概要
(1)調査対象 東日本大震災に伴い本県に避難した 1,291 世帯(H26:1,706 世帯)
(2)調査方法 郵送によるアンケート調査
(3)調査期間 平成 27 年 8 月中旬 ~ 9 月中旬
(4)集 計 数 445 件(H26:551 件)
(5)回 収 率 34.5%(H26:32.3%)
2 調査結果のポイント
(1)今の生活で困っていること・不安なことは、「生活資金」が最多、今後期待する支援は、「住宅に関すること」が最多
・困っていること・不安なことは、(1)「生活資金(66.3%)」、(2)「住まい(49.9%)」の順。対前年比では、「生活資金」が+2.6 ポイント、「住まい」が+2.4 ポイント。
・住居に関して困っていることは、(1)「入居期限があること(50.6%)」、(2)「住み替えが認められないこと(33.0%)」の順で、借上げ住宅に関する項目が上位。
・今後期待する支援は、「住宅に関すること(53.5%)」が最多。
(2)今後の生活について、定住先の予定は、「わからない・未定」が約4割で最多
・定住先の予定については、(1)「わからない、未定(40.7%)」、(2)「山形県内に定住したい(28.3%)」、(3)「避難元の県に戻りたい(20.7%)」の順。
・避難期間の見通しは、「子供の入学、入園や卒業、卒園まで(22.8%)」が最多。
・避難元の県へ帰還する場合に心配なことは、「放射線の影響(58.6%)」が最多。続いて「住まいのこと(42.9%)」、「仕事のこと(42.5%)」の順。
(3)地域の行事やイベントに参加したことがある世帯は約6.5割
・参加状況は、「ある(65.8%)」、「ない(33.5%)」。世帯類型別では、子どもがいる世帯は 76.7%、子どもがいない世帯は 50.4%、高齢者世帯は 46.7%が参加あり。
(4)約8割の避難者が心身に何らかの不調
・心身の不調が「特にない」方は約2割にとどまっており、約8割の方は依然として心身に何らかの不調を抱えている。
・内訳は、(1)「疲れやすく体がだるい(40.2%)」、以下、(2)「イライラする」、(3)「孤独を感じる」、(4)「よく眠れない」、(5)「憂うつで気分が沈みがち」と心の不調に関する項目が続く。
(5)県、市町村、ボランティア団体等による避難者支援は、約9割が評価
・避難者支援について、約9割の方が「評価する」、「どちらかといえば評価する」と回答。
【この調査に関するお問い合わせ】
山形県環境エネルギー部 危機管理・くらし安心局
危機管理課 復興・避難者支援室 復興支援担当
(山形県広域支援対策本部 避難者支援班)
Tel 023-630-3100 Fax 023-625-1625
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